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【後編:衣類について、2選】ちゃくま著「もっと簡単に暮らせ」感想~実践したい暮らしのコツ5選

 前回の記事に引き続き、ちゃくま著「もっと簡単に暮らせ」から暮らしのコツを紹介したい。

もっと簡単に暮らせ

もっと簡単に暮らせ

  • 作者:ちゃくま
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: Kindle版
 

 前回の記事(買い物編) 

 

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後編では、衣類について紹介する。

 


4.ユニクロは「フリフリ、ヒラヒラ、レース、リボン」から解放した(項目56)

ユニクロがシンプルな服を発信するまで、女性がこうした服を探すのは一苦労でした。中でもインナーはまさにその頂点にありました。
(略)
インナーを手洗いすることが「女性らしさをアップする」という謎の理論がまかり通っていました。所詮は単なる洗濯です。型崩れせずに綺麗になればよいので、洗濯機に入れようが結果が問題なければ良いのです。
ユニクロのインナーは、第一見た目がスッキリしています。好きでもない、着たくもない、フリフリヒラヒラとは無縁です。そして洗濯機でどんどん洗えます。「お風呂場で優しく手洗い」からも解放してくれました。(略)
さらには「女性はレースやリボンを身にまとうべき」という暗黙のインナーから発せられる空気からも解放してくれたのです。着心地が楽になっただけでなく、そういう意味で内面からも楽にしてくれた功績は大きいのです。

 ※強調は引用者による、以下同じ。


ユニクロのインナーは確かにシンプルなので、仮に買っているところや干してあるところを他人に見られたとしても、さほど気恥しくないと思う。
著者と私は世代が少し離れているため、そんなに女性物=フリフリ、レースばかりで圧力…というイメージはないのだが、「手洗い前提」で来られることへの違和感はすごく分かる。
例えばシーズン終わりに洗うニット帽とかと違って、インナーは毎日着るものだ。女性だけが1時間2時間多く与えられているわけでも、女性だけがベーシックインカムをもらっているわけでもないので、毎日手洗いとかやってられない。
布マスクやウレタンマスクを手洗いしたことのある人なら、イメージが湧くのではないか。毎日取り替える衣類を、手洗いなんてやってられないのだ。すぐにマスク用洗濯ネットが登場したことも記憶に新しい。

また、着心地の面でもユニクロの功績は大きく、1年くらい前のCMで「もう、常にどこかが痛いとか、違和感あるとか、無理だよね」といったことを話していて、すごく共感した。
なんか常に圧迫されて苦しい、チクチクする、でもそれが当たり前…なんてことはもう耐えられないのだ。そんな我慢は当たり前ではないと気付いてしまったのだ。

 

5.「傷んだ服を着るのは恥ずかしい」という価値観は、何かがおかしい

傷んでいる服を着ている日本人は見かけません。ちょっとでも毛玉ができていたら「恥ずかしい」という感覚が世の中全体にあります。現代日本では、たとえ洗濯をしてあっても、毛玉があるだけで「着るべきではない服」になります。
(略)
けれども、ちょっとした毛玉くらいで「処分が妥当」という空気の方が本来は異様であり、捨てることに罪悪感を覚える感覚こそが正常です。(略)毛玉くらいで「着てはいけない」感覚は「何かがおかしい」のです。
(略)
ふと疑問に思います。「まだ、履ける。気に入っている。しかし見た目が劣化しただけで処分をためらうことは、本当に『貧乏くさい』のだろうか?」ということです。


著者は、「もちろん外には着て行きません」という前提であるが、正直私は毛玉くらいなら着て行っていいと思う。
なにか気合の入った特別な外出、デートなどで相手にいい印象を与えたいとか、人に見られる場面だったら、考えるまでもなく毛玉などない服を着て行くだろう。
でも近所で買い物するくらいなら、いちいち他人の服なんて細部まで見ていないと思う。少なくとも私は見ていない。
毛玉くらいですぐ服を捨てるとしたら、レジ袋よりよっぽど環境に悪いんじゃないかと思う。

 

まとめ

項目が86個もあるので、人によって有益と感じるものは様々だと思うが、すぐ取り入れられるものが多く有益な一冊。
忙しい人は前著「簡単に暮らせ」だけ読んでも、十分役立つと思う。

 

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