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ちゃくま著「簡単に暮らせ」感想、実践したいシンプル化の方法5選

ちゃくま「簡単に暮らせ」(大和書房)

 

簡単に暮らせ (だいわ文庫)

簡単に暮らせ (だいわ文庫)

  • 作者:ちゃくま
  • 発売日: 2020/11/12
  • メディア: 文庫
 

 

著者のブログは時々読んでいたが、まとめて読みたかったので書籍で読んでみた。
本書には、暮らしをシンプルにする方法について100もの項目が掲載されている。

その中から、自分も実践してみたいと思った5つを紹介する。

 

1.連休のお出かけでも混雑にあわない方法(項目043)

コロナ禍で観光という感じでもなかったが、最近は人出が増えてきているので混雑を回避するためにも参考になりそうだ。

・朝早く行動する
・一般的なルートの反対回りをしてみる
・食事の時間を1時間早めにする

著者は、この方法でゴールデンウィークの鎌倉で、混雑にあわずに大仏を見ることができたそうだ。
どれくらい朝早いかというと、朝の7時過ぎに駅に着いて、拝観時間が始まるくらいにお寺に到着したらしい。

地元住民しかいないくらい朝早い時間に行けば、鎌倉ほどの観光地でも混雑回避できるというのが印象的だった。
やはり朝早く行動すると、一日が長く使える。真冬などは少し辛いが、これからの季節はやってみたい。

 

2.迷惑をかけ(限度はありますよ)、ワガママを言って暮らす(項目046)

「迷惑をかけず、ワガママも言わない」と思うと、他人の迷惑やワガママに過敏に反応して怒りが湧いてしまいます。
(略)
みんなの雰囲気がギスギスしているとか、窮屈な感じがするとすれば、それは各自の「我慢」が原因です。フタを開けてみれば苦しい思いで行っている我慢も、いざ、解放してみたらたいしたことがなかったりします。
(略)
自分も「迷惑をかけているしワガママも言っている」と自覚していれば、少々の周囲の言動も気になりません。「最近、やたら迷惑な人やワガママな人ばかりが目に付く」と感じることが多いとしたら、その原因は自分にあります。自分が何かを無意味に我慢しているから、自由そうに見える人が目に付くのです。
思い切って迷惑をかけてワガママも言ってみればいいのです。そうすると、他人の言動にも寛容になり、気が楽になります。

※強調は引用者による

自分が我慢しているから他人の行動が目に付き、ギスギスする…というのはまさに日本社会だと思う。
職場で言えば、定時に帰るとか有休を取るとか、やってみたらたいしたことなかったりするし、我慢せずやってみたらいいのに我慢していると、他人がそれをやることに対し不寛容になってしまう…といった感じだろうか。
「母親はこうすべき」とか同調圧力の類も、きっとそうだと思う。
自分がやりたいけど我慢していることを、自由にやっている人がいたとして、攻撃するようなことはしたくない。
セミリタイアを実現した人のブログにもかなりひどいコメントが寄せられているのを見かけるが、やっぱり自分が我慢してるから、自由そうな人が許せないのではないか。

3.「スッキリ暮らしたい」と思ったら、まず減らすもの10選(項目050)

著者は転勤族(の妻)で頻繁に引っ越しをしたそうで、その経験から減らした方がいいものが挙げられていた。
捨てにくいもの(スプレー、香水)やかさばるもの(カゴ、箱・紙袋、タッパーなど)、シーツの洗い替えなど。

スプレー缶や香水の捨てにくさは、私も部屋を片付けた際に実感した。スプレーものを買う時はかなり吟味したい。

髪型を変えて使わなくなったヘアスプレーやムース、中身を出さないと捨てられないので屋外で延々と噴射して、ビニール袋に入れたぼろ布などに吸わせなければならない。

香水も、口のところが開かないので延々プッシュするしかない。香水の活用法とかも調べたら出てくるけど、たいていは香りが気に入らないから使ってないのであまり参考にならない。
小分けなどでよっぽど気に入ったものだけを買うか、そもそも買わない、手放すなら早めにメルカリで売るのがいいと思う。ほかの化粧品と比べて、使用済みでもそれほど気にならないためか、私の場合は出品してすぐに売れることが多かった。

4.物を減らしたいのに「本を買いたい」と困惑したら(項目052)

電子書籍が出ていなかったり、やっぱり紙の本の方が好きなど。
私自身、読書が好きだが置き場所には限りがあり、図書館と併用しているものの迷う場面もある。

本を買う基準は、「迷ったら買う」です。通常、物、服とかバッグとか食器などは、「迷ったら買わない」方が失敗しないと言われています。けれども本はちょっと違います。
(略)
書店に並ぶ本は常に変動しています。
(略)
本の場合は、直に話を聞いたとしたら、何時間かかるかわからない膨大な量を、わずか1000円前後で知ることができるのです。(略)ですから本ほど、コストパフォーマンスの良い物はないのです。

本好きには嬉しい指摘だった。
買いまくるのはともかく、服とかの失敗と比べたら損失は少ないと思える。

 

5.「たたむ服」を減らせば服が減る(項目061)

服の話そのものより感銘を受けたのが、次の部分。

私は、いっとき、「たたむ収納」にしようと試みたことがあります。けれども、やっぱりしばらくすると元に戻ってしまい、丁寧にたたむことが億劫で仕方ないのでした。
それで気付いたのは、とにかく、自分の能力を過大評価しないことでした。未来の自分にも期待しないことです。「洋服をたたむことが苦手で、できるなら一枚もたたみたくない自分」を認めることがスタートです。
そうすれば、洋服は吊るして収納可能な量だけに絞ろうという気になります。

※強調は引用者による

自分の能力を過大評価しない、未来の自分にも期待しない!
これは他のことにもかなり当てはまると思う。

・こまごました飾り物を置いて、それをいちいちどかしながら掃除する能力があるか?
→ないな…極力飾ったりせず、物を少なくしよう。

・髪型を決めるとき、ヘアアイロンで巻いたりワックスを付けたりしてセットすること前提の髪型だけど、まぁできるかな?(期待)
→今までそんな習慣なかったのに、いちいちそんなこと毎朝やらないだろう。やめとこう。

という感じだろうか。未来の自分も今と同じかそれ以上にめんどくさがりだということを忘れないようにしたい。

まとめ

100項目もあるので、役立つものは人によってそれぞれだと思うが、淡々とシンプルに暮らすコツが書かれていて読みやすかった。
続編もあるようなので読んでみたいと思う。