「1年間服を買わないチャレンジ」「100日間服を買わないチャレンジ」についてはネット記事やブログなどでもよく見かける。
100日なら余裕だけど、1年はきつそう。ちょっとやってみたいな~と思っていた。
図書館をうろうろしていたら目に付いたこの本。 著者はイラストレーター。
○ 参考になったところ
1.やり方がシンプル
(まずは100日間)洋服を買わない。
女性誌を買わない、読まない。
というやり方なので、わりと誰でも気軽に始めやすい。とりあえず1か月やってみようとかもできるし。
今だと、「インスタを見ない」とかも入ってくるのかな?ファッション系はフォローを外すとか。
2.買わないぶん、あるものを活用する
処分をすすめていても、何となく捨てきれなかったモノもありました。でも、新しい洋服が買えないと、そんな服や小物たちにも再び、出番が回ってきます。
(略)
捨てきれなかった「かつて大好きだったモノ」の“敗者復活”は、嬉しいものです。
ある程度モノを減らせている人には、これもよさそう。ある程度、サイズやデザインが自分に合っているものなら、むやみに捨てなくてもよいと思える。
3.年齢と清潔感
くたびれた服を着ない
ヨレヨレになった高いTシャツよりも、パリッとしたユニクロのTシャツのほうが、私たちの世代には◎。パリッとしている服は元気に見えるから。これはすごく大切な判断基準です。
元気に見えるかどうか、という判断基準。わかりやすくてよさそう。
清潔感が一番大切
年をとってカッコがいい人は、男女ともに清潔感を大事にしてます。そこが一番大切なこと。おしゃれじゃなくても、清潔感があればまずはOKです。
個人的には、部屋着などはクタクタの方が着心地がよかったりするし、毛玉くらいで服を捨てていいのかと思うこともある。
(過去記事)
ただ、外出時は(不審者にならない程度に)清潔感とか健康感を保つというのを、おしゃれとかめんどくさくてやめた後の基準としておきたいと思う。
○ 参考にならなかったところ、ノイズと思ってしまったところ
1.金銭感覚が違いすぎる
まず、出てくるアイテムに高級なものが多い。「ファリエロサルティのストール」など(4万円とかする)。
「近所のお気に入りセレクトショップ」というのが何度か出てくるが、近所とは代々木上原(渋谷区)…高級!
そもそも近所におしゃれなセレクトショップとかないし。。
著者は東京、福井、軽井沢の三拠点生活。でも、ミニマリストらしい。
ミニマル…???
二拠点ならともかく、ちょっとついていけません…
2万円くらいのワンピースが一番ネックだと聞きました。なんとなく買ってしまうからでしょうね。でもいくら安く買えたなあと思っても、それをクリーニングに出して、次のシーズンまで着たくなるかどうか?値段を理由に買った洋服は、メンテにお金をかける気になりません。
「2万円くらいのワンピース」が、気軽に買ってしまいがちな値段のアイテムの例として登場する。
いや、高いよ。。「値段を理由に買った洋服」というには、ゼロが一つ多い。
お金があって「よろしおすなぁ~」と、なぜか京都弁で嫌味を言いたくなってしまった。
2.服の扱い方(チャレンジ開始前)
ほんとに服とかファッションが好きなの?と思ってしまう箇所が、結構あった。
ちゃんと手入れせずにしまい込んだから汗染みや臭いがとか、その辺に脱ぎ捨ててたとか。。
服というより買い物が好きなだけでは?と思った。
3.小物買いすぎ
本書の場合、服は買わないけど下着と小物は買ってもいいというルール。
で、結構たくさん買っていた。
「気がつくと、帽子・指輪などかなりの量の小物を買っていました。」
「旅先で洋服が買えない反動で、靴・バッグ・アクセサリーは買ってしまいました。」
気がつくと…???
手持ちの服を活用するために小物は購入可、というルール自体は分かるのだけど、
一度にそんなに買うかな?ちょっとよく分からない。
結論:ジェネレーションギャップなのかな?
私自身、過去にはそこそこ服やファッションに興味があり、それなりにお金や労力をかけた時期もあるのだが、著者にはそれほど共感できなかった。そんなにバンバン買うほど、欲しい服に出会えないし。
たぶん世代の違い(松尾たいこさんは、1963年生まれ)も大きいのだと思う。
偏見かもしれないが、今50代60代くらいの人って結構お金遣うイメージがある。シンプルライフとか断捨離系のブログでも、過去はかなりモノを持っていたというような。
それで老後のお金がないとか言われたら、20代30代は怒っていいと思うのだが…本書と関係ない被害妄想になってしまった。
○本書をおすすめする人
私のように、もともと大して服を買っていないという人には、さほど参考にならないかもしれない。
ファッション関係の買い物が趣味になっている人で、節約のためとかではなく、自分の好きなスタイルを把握したい、確立したいという人にはおすすめです。