生きるためのセミリタイア

当たり前を疑い、40代セミリタイアを目指す

2010年に書かれたということに驚き。ハイシマカオリ著「ケチケチしないで500万円貯金しました」感想

ハイシマカオリ「ケチケチしないで500万円貯金しました」

ズボラを自認する30代独身女性の作者によるコミックエッセイ。

自分と似ていると思い、読んでみた。

 

 

 

たいして食べたくもないものにお金を使いたくない

外食するときは「これが食べたい」というのがあればいいと思うけど
ただ自炊する気にもなれなくて食べたいものもなくて
どうでもいいものを買って食べて太る
これが一番イヤ

(コンビニ弁当 しかも安くない)

 
すごく共感した箇所。
疲れていて自炊したくないから、そこまで食べたいわけでもなく安くもないものを買って食べてしまう…これは避けたいところ。
私が実践しているのは、安売りで鶏むね肉やささみ、薄切りの豚肉を買っておいて、
棒棒鶏みたいな蒸し鶏や、豚しゃぶを作って冷蔵しておき、数日間かけて食べきること。

お弁当にも入れられるし、基本的にゴマダレで食べているが飽きたら味付けを変えてもいい。
レタスやもやしなどの野菜も一緒に食べられる。

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「コンビニ弁当 しかも安くない」というのは本当に同感で、コンビニって贅沢してる感もなく、心が満たされるほどおいしくはないのに結構高いから、どうしてもの時以外は利用しないようにしている。
私がコンビニを利用するのは、メルカリの発送か、切手、そして冷凍ブルーベリー(ヨーグルトにのせるとおいしい)の購入くらいである。

必要なものってそんなにない

セットで買えばお得だよ というのがよくわからない
安く買えてもはじめからその分も買わなければそっちのほうがお金使ってないわけだし
(略)
「得した」と思ってるのは 本当に得しているのだろうか?

「皆さんお金をたくさん使って経済の流れを活発にしよ!」
なんて言ってるけど不況になってモノが売れないのは
世の中そんなに必要なモノって多くないなって…みんな気づいただけなんじゃないの?
(マイカー マイホーム 海外旅行 ちょっとしたパーティーに着ていく服)

 
2010年に書かれた本なのに既にこの境地に到達しているのがすごい。
断捨離は2010年の流行語らしいが、こんまりとかミニマリストとかって感じではなかったはず。
必要なものなんて実は大してなくて、必要な気にさせられてるだけだ。

 

 

お金があるのにまだ働くの?

すでにお金をたくさん持っているのに定年過ぎてなおあくせく働き続ける人も不思議だ…
おとなしく隠居しちゃえばいいのに…
(別に働く必要ないじゃん…)

カルロス・ゴーンのニュースを見たとき思ったけど、孫の代までかかっても使い切れないようなお金を持ってて、一体何のためにそれ以上稼ぎたいのか不明。
使い切れないから、ヴェルサイユで結婚式とかわけのわからないことするんじゃないか。もったいない。

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ストレス解消のためにお金を使わない

ストレス解消=買い物という人も多いようです
でも…「買い物をしてスカッとする」心理がよくわからない
買い物依存症という病気もあるほどですが
ストレスのためにお金を使うのってどうなんだろう…
苦労して稼いだお金なのにもったいない

働かないでいられるだけのお金がないからストレスが溜まっているのであって、お金を使ってしまったらますますストレスのない状態から遠ざかってしまう。自分も気を付けている。

 

会話の終わらせ方:覇気のない態度で、とっかかりを与えない

懸賞に応募したらジュエリーの会社からイベントの勧誘電話が来たという作者。
怪しい、絶対買わされるやつだ!
その対応というのが応用が利きそうだった。

こういうとき私が取る作戦は…
「ご趣味は何ですか?」
「いや…とくに…何も……」
異常に覇気のない態度で相手の興味をそぐ
「疲れてますか…?」
「はあ…」
こうなるともう会話の「とっかかり」すらない状態
「消費する人」というのは少なからずエネルギーを持て余しているので打てば響くわけですが…
「えーと…興味ないですかね……」
「はぁ…」
打たれても吸収するのみ


勧誘は無視でもいいけど、面倒くさい人間関係もこれでいいと思う。
噂話好きの人とか、いじるために個人情報を聞き出したいだけの人とか。
「休みの日…は…寝てますね……」「あぁ…はぁ…まぁ…」でだいたい乗り切れるんじゃないか。

 

一人暮らしとペット

「家具付きアパート」ならぬ「猫付きアパート」があればいいのに…

これは既に実現してる!すごい!

 

冷房は誰に温度を合わせているのか問題


冷暖房が苦手で、冷風が直撃するのが無理という作者。

いったい誰に温度を合わせてるの?スーツを着たおっさん?
それともおっさんのニオイ消しが目的?
(常温だとにおうから…)

お金まったく関係ないけど笑った。確かにクーラー強すぎる場所も多いけど、弱冷房車しかないとしたら地獄だな…

 

まとめ~作者の先見の明


本当に欲しい物だけを買って、セールやポイントカードには振り回されない。
など、2010年時点(私が読んだのは旧版だったようだ)でこれをブログで書いて本になったという作者は、物とお金や暮らしを見直して整えていく界隈のはしりではないのか?
アザラシのイラストがゆるくてかわいく、さらっと読めて楽しい一冊だった。