前回紹介した「簡単に暮らせ」が有益だったので、続編を読んでみた。
前回の記事はこちら。
本書には暮らしを楽にするコツが86個も載っている。
その中から特に有益だと思ったものや、共感したものを5つピックアップして紹介したい。
この記事では前編として、買い物に関するコツを3つ選んでみた。
1.ポイント5倍をもらうより、5%の無駄な買い物をやめる(項目33)
結論を言えば究極の節約方法は「無駄な買い物をしない」ことです。
5倍というと多大な得に思えますが実際の金額に換算してみましょう。100円の購入額に対し、通常は1円のポイントが付きます。これがセールで5倍の付与率になると「5円」のポイントが付きます。差額は4円です。千円の買い物なら差額は40円、一万円なら差額は400円です。実際の付与額に直すと「5倍」のイメージほど多大な差ではないと気付きます。5倍のポイントを獲得するより無駄な買い物をしないほうがずっと確実な節約です。
※強調は引用者による
この部分を読んで思い出したのは、消費税増税前の「駆け込み需要」だ。
例えば近所のドラッグストアで、増税前にとたくさん買い込んでいる人を見かけた。
でも、千円の買い物をして消費税8%で80円、10%だと100円。差額は20円。
一万円の買い物をしたら、消費税8%で800円、10%で1000円。差額は200円。
一万円もの買い物をドラッグストアですることは、まれではないか?
そんなに買っても、増税前後の差額は200円にしかならない。
なにか余計なお菓子一つカゴに入れたら、プラスマイナスゼロになってしまう。
気が大きくなって余計なものを買ってしまうぶんの金額の方が、ずっと大きいのではないか。
それは「ポイント5倍デー」も同じだと思う。
→教訓:実際の金額で考える!
2.夕方の値引きシールは高くつく(項目35)
実際の価格差よりも割合による数字の差の方にあおられやすくなります。例えば普段は198円のキャベツが298円で販売されていると、「高い」と感じて買う人が少なくなります。確かに割合を考えると1.5倍です。けれども価格差は100円です。1.5倍だから「高い」と思って買わないけれど、その価格差は100円です。
ところが198円のキャベツが298円では「高い」と感じて買わない人が、買うつもりのなかった定価800円の商品に半額のシールが貼られていると、差額は400円でも買ってしまいます。
※強調は引用者による
もともと買うつもりだったもので、その日のうちに食べるとかなら半額シールもいいと思うが、
買うつもりのなかったものに400円を払ってしまっていて、それはキャベツがいつもより高いからと思ってやめた差額100円より、ずっと高い…身に覚えがある。割引シールの貼られた刺身とか。
半額だろうが、もともと買うつもりのなかったもの、必要のないものは買わない。
→教訓:買わなきゃ100%オフ!
3.無印良品週間で買うものが見つからないのはなぜか(項目51)
「今、無印良品週間だけど何か買う物なかったかな?」と買う物を無理やり探そうとしている自分がいました。すぐに買う物が思いつかない理由は簡単です。買う必要がないからです。
(略)
セールに関係なく必要なタイミングのほうが良い買い物ができます。それもあって最近は無印良品週間を無視して買っています。セールだと思うと財布のヒモが緩みます。
※強調は引用者による
「今、無印良品週間だけど何か買う物なかったかな?」は本当に私もそうだった!と共感した。
もう長いこと無印のセールは利用していないが、特に困ったことはない。
既に紹介した1(ポイント5倍をもらうより、5%の無駄な買い物をやめる)と同じで、実際の金額で考えると、何か予定になかったものを1つ2つ買えば(無印だとバウムとか、レトルトカレーとか…)、10%オフの分はすぐ飛んで行ってしまう。
セールは無視するくらいでいい。また、無印良品週間で買おうと思って待っていると、同じ考えの人が大勢いるので必要なものが品切れで買えなかったりすることがよくあった。
それなら必要な時にそれだけを買った方が、ずっといい。
→教訓:セールは無視していい!
まとめ
3つの項目に共通なのは、
・実際の金額で考えること。
・必要な時、自分のタイミングで、必要なものだけを買うこと。
シンプルだが、これだけでだいぶ出費を抑えられると思う。