新聞の人生相談コーナーなど読んでいると、ある程度高収入で、結婚して子どもがいて、マイホームがあって…とか、そういう外形が整っていれば自動的に幸せ家族がついてくる・勝手にできあがる、と思っている人が多くて、それが家族の悩み事のもとなのではないか?と思った。
特に働き手の男性に多そうだけど、主婦の女性などにもかなり多い気がする。きちんとした手料理とか、インテリアとか、子どもを習い事に通わせるとか、そういう幸せに見える外見というか手段のようなもの。
マイホームとかは外側のいわば舞台装置でしかなくて、その中の家族が幸せかどうか、いい関係が作れるかは、不断の努力にかかっているのではないか。
毎日のコミュニケーション、話し合いや気遣いなど、正直めんどくさいことを継続して、やっと到達できるものなのだと思う。
そういうめんどくさいことをせずに、例えば仕事だけ頑張っていると、気づけば子どもが父親と口を利かないとか、熟年離婚とか、そういうことになるのではないか。
家とか車とか、そういう「ガワ」だけあったってしかたなくて、中身は自分たちで日々作り上げていくしかない。
そしてそれがめんどくさすぎるのが分かっているから結婚しない、という人も多いのだろうと思う。
私自身、コミュニケーションをサボりがちな人間なのでそんな感じだ。全般的に手っ取り早いことが好きだと自覚している。
大人になってからも親と旅行に行く人や、子どもが独立した後などに夫婦で旅行する人などが眩しすぎる。 そういう関係性はほっといて出来上がるものではないし、後から急に作ることもできないから。