生きるためのセミリタイア

当たり前を疑い、40代セミリタイアを目指す

広告とは、「あなたはそのままでは不十分」というメッセージ

#BodyHairPositive と「ムダ毛処理」広告

かみそりメーカーのシックが、「ボディヘアポジティブ」というキャンペーンをやっている。
ネットを見ていたら、「ボディヘアのデザインは自分で決める」みたいな広告が出てきてびっくりした。

schick.jp

ボディヘアって…直訳すると体毛。デザインって結局、なくすか残すかということ?

今までだったら、「ムダ毛処理」という表現だったのだろう。
でも、昨今のボディポジティブ、誰もがそのままで美しい、的な流れの中で、
その毛が無駄か無駄じゃないかは一律じゃなくて、自分自身で決めることなんですよ~、と言わざるを得なくなってきたということだろう。
かみそりメーカーも大変だな…と思った。

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広告においては、「背中のムダ毛にドン引き!」みたいな女性に対する半分脅しのようなものが多い。
YouTubeなんかで鬱陶しかったので、見かけたら不適切という報告をめんどくさいけどしたりしていた。
最近は、ちょっとポジティブな感じ、女性の味方みたいに見せかけていても、「自分らしく楽しむ」→結局脱毛サロンかい!みたいなのも多い。
手足の毛がなくなったくらいで毎日がキラキラ輝きだすなら楽なもんだが、現実はそうはいかない。

 

 

広告は現状の否定

そもそも、「あなたはあなたのままでいい、そのままで十分素敵」というメッセージは広告と相容れない。
なぜなら、広告は現状に不満を抱かせ、そのままではいけないと思わせることこそが目的だからだ。
そのままでいいと思っている人は、お金を使わない。

美容に限らず、「こんな家に住んだら、こんな車があれば家族みんな幸せ」「○○のある暮らし、こんな素敵なライフスタイル」…
それと同時に、「これを持っていないことは欠落」「あなたはここが不十分」

→「これがあればあなたの問題は解決し、ハッピーになれますよ!」
というのが広告のメッセージだ。

時代にそぐわなくなってきている部分はあるけど、広告がそもそもこういう性質を持っている以上は、大きくは変わらないのではないか。
できる限り広告を見ない、乗せられない・流されない…というのがセミリタイアへの近道だと思う。