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「頭の中の貧乏神を追い出す方法」無駄遣いを防ぐコツ3選

菅原道仁「頭の中の貧乏神を追い出す方法 世界一役立つお金の授業」を読んで、特に使えそうだと思ったコツを3つまとめてみた。

 

 

この本の読者として想定されている人

既にお金のことを意識している人というよりは「なぜかお金が貯まらない!」という浪費家向けの本で、日頃からあまりお金を使わないようにしている人にとっては、「そもそもそんなことしないよ…」という内容も多い。
ただ、この本で述べられている脳のクセは誰にでもあるものなので、疲れているときなどは顔を出してしまう可能性がある。どんなクセがあるか知っておくと、そういうときにちょっと冷静になれるかもしれない。

1.値段の基準を上げない


「一度上げた生活レベルは、なかなか落とせない」
これも「現状維持バイアス」によるものです。
ここには「アンカリング」という心理現象も作用しています。
(略)
例えば、欧米の有名カフェチェーンが日本に入ってきたとき、コーヒー1杯が500円近くもすると知って、あなたは「高い!」と思いません
でしたか?
ところが、一度そのカフェを利用すると、そのあとは「高いことは高いけど、まぁいっか」と、その金額を支払うことにあまり抵抗がなくなります。
昨日まで高いと感じていたものが、その日を境に、高くなくなるのです。
脳は「過去に決定した、出してもいい金額」を、未来でも維持してしまいます。
(略)
そのため、あなたが「ちょっとした贅沢」「自分へのご褒美」として、一度大きな買い物をすると、その値段が基準となって、以降も高い買い物を続けることになります。


このカフェはスタバのことだと思うが、確かに高い。私が最後に行ったのは2・3年前だ。
毎日のようにスタバのカップを手に持って出勤してくる人とか、新商品は欠かさずチェックする学生とか、結構いるけどすごいなと思う。

一度大きな買い物をすると、その値段が基準となって、以降も高い買い物を続けることになります。
これは住む家もそうだと思う。家→家具→インテリア小物…と、際限がなくなってしまいそうだ。

「自分へのご褒美」は節約生活において禁句だが、その時の買い物だけでなく、その後の買い物にまで影響してしまうというのは恐ろしいことだ。

 

 

2.欲しいものを3点けなしてみる


レジに向かうのは、ちょっと待ってください。
そのまえに、とりあえず3点けなす。
(略)
自分の判断を疑う視点を持つと、メタ認知を、さらにメタ認知することになるんです。
(略)
商品を無理やりにでもけなすと、どうやらドーパミンが出なくなるようなのです。

いったん、「これ、いいな」「買おうかな」と思うと、買う理由ばかり頭の中に湧いてくることがある。
そういうときに一旦冷静になるために、「3点けなす」は有効そうだ。

「このマグカップかわいい!買おうかな」
→①持ち手の形が複雑で洗いにくそう、②かさばって収納スペースに収まらないかも、③既にマグカップは2つも持っている。
→やめとこう。
こんな感じだろうか?

買い物以外に、つい食べ過ぎてしまう時などもドーパミンに支配されている気がする。ドーパミンとの付き合い方は意識していく必要がありそうだ。

 

3.主体性を取り戻すために、「私は」と主語から話す


「主体性」がないから、外からの情報に流されやすいわけです。
(略)
主体性のなさは、私たちが普段使っている日本語の日本語の特質による部分も大きいかもしれません。
日本語は、「主語なし」でやりとりすることが多い言語です。
(略)
浪費しないためには、主体性を取り戻すとよいわけです。
そのために、買い物をしないときであっても、普段から意識的に「私は……」で会話を始めるクセをつけるのは、とてもいいと思います。
(略)
「ほかの誰でもなく、自分がこうしたい」と言うクセをつけるのです。こうすることで、「世の中ではこれが流行っているみたいだけど、私はそんなに好きじゃない」とか、「自分はこっちのほうがいい」とか、自分の気持ちをしっかりと捉えられるようになっていきます。


セミリタイアを考えるような人はその時点で普通ではないので、あまり周囲に流されないと思うが、「私はこうしたい」「私はこう思う」と言う習慣づけは有効そうだ。
誰かとカフェに行って、「私はお腹が空いていないので、コーヒーだけ」とか、
飲み会の誘いに、「私はまだ会食を避けているので、出席しません」とか。何か断る言葉を続けやすくなるのではないか。

まとめ

もともと浪費をしていない人にとっては全部が全部役立つわけではないが、サラッと読めて脳のクセについて知ることができ、有用だと思う。