出勤するとすごく疲れる。理由はたくさんあるが、その一つとして、職場には保守的な考え方を持っていて、しかもそれを他人に押し付ける人が多いからだと気付いた。
「ふつう」って何だ?
以前、40代の男性が、その場にいない自分より年下の男性(たぶん30代)を話題に出して、「あれくらいの年齢なら普通結婚してるよな」みたいなことを言っていた。
その40代男性は、一度も結婚したことがない。笑わせようとして言っているのかと思った。
すぐに「まぁ、自分も結婚してないけど」と補足していたが。
「遅くとも30代で結婚するのが当たり前、普通」という考えを、ふっと口に出すくらい強固に持っていながら、
自分はその「普通」から外れているという事実はどうとらえるのだろう?辛くはないのだろうか。
極端に下品な話をするとか、相手に直接言ってしまうとかまでではないものの、
社会の動きを毎日チェックするのは当然という「アンテナが高い」はずの人々でありながら、
女性の年齢や外見を話題にしたり、結婚観・家族観に介入したり、「○歳ではこうじゃないとヤバい」みたいなことを日々、発言している。
頭の中では何を考えていても自由だから、別に明治時代のままでいてもいいのだが、発言したり他人にそれを押し付けるとなると、話は別だ。
とにかく、他人のことは放っておきませんか。ただただそう思う。
放っておいてほしい
数年前のことだが、運動会などの社内イベントが見直される動きがあるとのニュースを見た。
運動会は休日に行われる。その時点で「はい、解散~」という感じなのだが、そこでは新しい試みなんですよというノリで、
「家族やパートナーを連れてきてもいいことにしたので、一緒に過ごせると好評」的なことを言っていた。
勘弁してくれ。
休日なのに、家族やパートナーだけで過ごさせてあげないのか。なんで介入してくるのか。恩着せがましい。
家族も恋人もいない人はどうするのか。不参加という選択肢はちゃんとあるのか。
どうせ「Aさんの奥さんは美人」みたいなジャッジが(後日であれ)行われるであろう場所に、パートナーを放り込みたいと思うだろうか?
パートナーが同性という人のことは想定しているのだろうか?
「LGBTに理解のある職場」とかいうけど、そもそも職場で性的指向を明かす必要がどこにあるのか。
住居手当とかの関係なのか?
別に理解できなくてもいいから、とにかく放っておく、立ち入らないという発想はないのだろうか?