通勤ファッションなんてどうでもいい、健康第一
就職したての頃は、30歳になったらダイヤモンドの一粒ネックレスくらいは持ってて、
ちょっと高いブランドのバッグを持って出勤したりするのかな~と思っていた。
しかし実際は、革のバッグは重くて電車で疲れるし、雨の日は使えない。
ヒールなんて運転手付きの身分でもないのに体力の無駄遣いすぎて履いていられないし、地震が来たらどうするんだ。
足の甲がちゃんと固定されてて、走れる靴がいい。
ダイヤモンドが合うようなパリッとした服を着る場面もないし、洗濯機に放り込めないような服は着なくなる。クリーニング代って地味に高い。
社員証だけでも肩が凝るから、首から何もぶら下げたくない。
ドライアイがひどくてコンタクトレンズと目薬代がもったいないから、仕事の日は眼鏡でいい。
お金を稼ぎに行ってるのに、お金が出ていくなんてもったいない。
通勤着なんてユニクロで十分。
といった具合に、快適さと体力、そして節約のために、どんどん仕事の日の外見にかけるお金と手間をそぎ落としていった。
ダイヤモンドなんてもちろん持っていない。
この年齢ならこれくらいのものを持っていないと、とか別にない
オーバーサイズやスニーカーにリュック、ショートヘアも流行から定着したし、楽な服装に慣れてしまったらもう戻りたくない。
革のベルトとか全然使わないから処分してしまったし、ハイヒールもブランドものはメルカリで売った。
エビちゃんOL全盛期に大学生や社会人じゃなくて本気でよかったと思う。ああいうファッションは実用性に乏しい上に、私にまったく似合わない。髪の毛を巻く時間があったら寝るか、ストレッチでもしたい。
「OLファッション」的なものがすたれていく中でコロナ禍も来て、ワールドやオンワードのようなアパレルは打撃をこうむったのだろう。
調べ物をしていてたまたま何年も前のYahoo!知恵袋にたどり着いたとき、
「40代にもなってちゃんとしたパールのネックレスも持っていないなんて」とか、
「ある程度の年齢になったらちゃんとしたものを身につけないと変な人だと思われる」、的な回答が続出していた。
今はそういう感覚はあまりないのではないか?
年齢が上がれば給料が上がるという時代でもないし、しかもそういうこと言う人たちって専業主婦前提だったりするし。謎。
ビジネスで自分は成功してますよということを示し、相手の信頼を得ないといけない人、弁護士とか、富裕層相手に高いものやサービスを売る人ならある程度お金をかけないといけないのは想像できるけど…
そんなパッと見てどこのブランドとか分かるか?そんなにじろじろ見ないし、正直どうでもいい。
汚いとか臭いとかでなければ、他人の服装なんてどうでもいい。
柔軟剤とか香水がきつい方が嫌だ。
物を買っても自分は変われない
化粧品や香水のプレスリリースとかを見るのは割と好きなのだが、
そんなラグジュアリーな生活をするほど稼いでないし、というか働きたくないからお金を貯めておきたいし…写真とかすごくきれいでコンセプトも素敵だけど、自分には関係ないなと思う。
ジュエリーなんかより、米国ETFとかの方がよっぽどご褒美だし欲しい。
以前は買い物が好きだったし、デパートにも行っていた。
素敵な物、上質な物は色々あるけど、労働しないと生きていけないような自分には贅沢すぎる。
そういうのは富裕層が買うものだ。変な夢を見てはいけない。
物を買うとき、これさえあれば生活がバラ色になってキラキラ輝きだすかのような期待を抱いている側面があると思う。
これがあれば自分は変われる、というような。
でも実際そんなことないわけで。
高いカバンを持ったからって、メキメキ仕事ができて稼げるようになるわけじゃない。
売る側はそういう錯覚を持たせるのが大事なんだろうけど。
何かを買ったからって、自分は自分のまま。
これからも何かフラフラと買いそうになったら、立ち止まって自分に言い聞かせたいと思う。