生きるためのセミリタイア

当たり前を疑い、40代セミリタイアを目指す

生きてる実感とセミリタイア

生きるためにセミリタイアを考えている。
働かないで済むように極力お金を使わないって、「そんなの生きてて楽しいの」という人もいるかもしれない。

でも私の場合、生きるために労働とそれを強いる社会から離れる必要があるのだ。

私が生きてると実感するのは、季節によって光の色合いが変わる感じとか、
沈丁花や金木犀の香りとか、日差しの暖かさとか、そういうものを感じ取って味わうときだ。

以前、仕事がすごく忙しかったとき、桜の花もろくに見ないまま散ってしまいそうだった。
通院のために当日午前休を取って、余った時間に桜で有名な公園へ行った。
圧倒されるようなボリュームの花、花、花の洪水。
春物のコートもいらないくらいの陽気。

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こういうものを味わって心を動かすことがないなら、生きてるとは言えないんじゃないか。
その時、労働についての考え方が変わったように思う。

今のところは労働してお金を稼がないと、生活ができない。
でも、労働していない時間の方が人生のメインだと思っている。休日こそが本番だ。

仕事が楽しくて生きがいだという人は羨ましいけれど、私はそうはなれなかった。
仕事で自己実現はできなかった。
生きていくために働いているだけであって、働くために生きているわけではない。

私の好きな瞬間を得るためには、お金はほとんど必要ない。ただ、時間と心の余裕が必要だ。
生きてると実感できる時間をできるだけ長く取るために、労働に心身を支配され蝕まれてしまわないようにする。
そのための、生きるためのセミリタイアなのだ。