付き合う相手を選ぶときに、将来一緒に生活することを考えるのであれば、金銭感覚は気になると思う。それとなく探る方法を思いついたので紹介してみる。
目次
女性の金銭感覚と結婚式願望
会話の中や、外出先でのお金の使い方からある程度分かるけれど、節約志向の強い人が特に気になるのは結婚式についてではないか。
結婚式は花嫁の意向が強く反映されるが、派手な式だとご祝儀があるとはいえ百万円単位のお金が1日で飛んでいくからだ。
とはいえ、「結婚式はどんな風にしたい?」なんて交際前や交際初期には聞きづらい。
そこでおすすめするのは、成人式の振袖について聞いてみることだ。
その人が20歳のときにどうしたかを、時事ネタ(最近なら、新型コロナによる成人式中止のニュースなど)に絡めて聞いてみる。
具体的には、「成人式って行きました?」「朝早くから準備して大変らしいですね」という感じだ。
既に就職していて行けなかったという答えでも、「やっぱり振袖って憧れるものですか?」と、その人の考え方を聞いてみる。
また、中学受験をした場合や転勤族の場合は成人式に行かなくなりがちだと思うので、
情報量を増やすには、成人式以外にも大学などの卒業式の袴について聞いてみてもいい。
成人式と結婚式の共通点
なぜ結婚式願望について知りたいのに成人式について聞くのかというと、両者には共通点があるからだ。
①たった1日のために大金を消費する
成人式も結婚式も1日限り。
その1日のために1年前から準備することもざらにある。
それをもったいない・めんどくさいと思うかどうか。
②着飾って写真を撮る
ドレスアップして写真を撮られるのが好きかどうか。そういうのが恥ずかしいとか嫌いという人もいる。
③大勢の人が集まる
昔からの友人などが一堂に会する。そういう場が好きかどうか。
④「一生に一度の節目」と言われる
結婚式はやろうと思えば何回もできるけど、多くても2回くらい?
⑤親が希望する場合
どちらも、親がどうしてもというから渋々…というケースがある。親の価値観や、親との関係性も推測できる。
ざっと思いつくだけで5つもある。
ベースとなる価値観の表れ、「普通」志向
そして、さらに重要なのは、こうしたセレモニーについての考え方は人生の要所要所に影響を及ぼすということだ。
「普通はそうするもの」「これが当たり前」「幸せとはこういうこと」「一生に一度だから」…
こういった考え方は、冠婚葬祭以外にも住宅購入のような場面で顔を出す。
富裕層でもない人が、そのようなライフステージの節目節目で、毎回「普通」や「そういうもの」「せっかくだから」とお金をかけていたら、高齢になった頃には資産にかなりの差が出てくるのではないだろうか。
節約志向の人は、当たり前を疑うことで支出を下げている。
世間や普通であること、周囲に幸せそうに見えることを重視したり、親の世代で常識とされることを疑わないでいると、支出は膨らむばかりだ。
実例
サンプル数が少なくて恐縮だが、参考までに、私の周囲で把握できた限りでは次のような感じである。
Cさんの例からは、結婚願望と結婚式願望が別物であることがわかる。
Aさん
成人式:親に買ってもらった振袖で出席
結婚式:豪華に挙式
Bさん
成人式:出席せず
結婚式:豪華に挙式(親の意向もあり)
Cさん
成人式:出席せず
大学の卒業式:黒スーツで出席
結婚式:絶対嫌なので挙式せず、フォトウエディングもなし。
まとめ
確実とはいえないが、その人の価値観が反映される部分ではあると思う。
金銭感覚を把握する方法として、少なくともいきなりサイゼリヤに連れていくよりは相手に受け入れられやすい方法だろう。
お互いの価値観を知る話題の一つとして、時事ネタに絡めて聞いてみてはいかがだろうか。