生きるためのセミリタイア

当たり前を疑い、40代セミリタイアを目指す

読書

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白井聡「武器としての『資本論』」を読む【前編】

白井聡「武器としての『資本論』」(2020年、東洋経済新報社) 武器としての「資本論」 作者:白井 聡 東洋経済新報社 Amazon 真っ赤な表紙でいかついが、平易な言葉で書かれており意外と読みやすい。 1.魂の包摂―資本主義を内面化した人間 感性が資本制に…

無駄遣いをやめる言葉

金子由紀子『暮らしと心の「すっきり」が続く ためない習慣』(青春文庫・2021年) 家事や暮らし方全般に関する本であり、お金に特化しているわけではないが、節約に役立ちそうな考え方が書かれていたので紹介したい。 暮らしと心の「すっきり」が続く ため…

「浪費するアメリカ人」―ステータス消費と過剰な労働【前編】

過去の記事に書いた「じゅうぶん豊かで、 貧しい社会」の中で引用されていて興味を持った本。日本での刊行は2000年。 浪費するアメリカ人――なぜ要らないものまで欲しがるか (岩波現代文庫) 作者:ジュリエット・B.ショア 発売日: 2011/03/17 メディア: 文庫…

澤村伊智に今さらハマる、「ずうのめ人形」感想

(注意:ストーリーの核心には触れませんが、若干ネタバレがあります。)澤村伊智「ずうのめ人形」(角川ホラー文庫、2018年) 澤村伊智とホラー小説大賞 感想 ・料理研究家 ・家族観 ひらがなの怖さ ずうのめ人形 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫) 作者:…

「浪費するアメリカ人」―労働と消費、ダウンシフター【後編】

前編はこちら。 fluffysamoyed.com 旧版の表紙はなかなか強烈である。 浪費するアメリカ人―なぜ要らないものまで欲しがるか 作者:ジュリエット・B. ショア 発売日: 2000/10/27 メディア: 単行本 3.労働と浪費、労働のコスト 時間の欠乏、ストレス、消費 ダ…

「もう、服は買わない」ー広告と幻想、物欲の関係

コートニー・カーヴァ―「もう、服は買わない」(ダイヤモンド社、2020年) もう、服は買わない 作者:コートニー・カーヴァー ダイヤモンド社 Amazon プロジェクト333とは 広告による「思い込み」 モノで人生は変わらない 広告は「足りない」と思わせるのが仕事 買い物…

寝たいときに寝て、起きたいときに起きる生活~高村友也「自作の小屋で暮らそう Bライフの愉しみ」感想

自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫) 作者:友也, 高村 発売日: 2017/02/08 メディア: 文庫 概要 自由な睡眠 テレビのくだらなさ ゴロゴロしていたい 概要 セミリタイア界では有名な本書。雑木林の中の土地を買って、自力で小屋を建てて暮ら…

193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実

MIND OVER MONEY―――193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実 作者:クラウディア・ハモンド あさ出版 Amazon DaiGoが絶賛しているから読んだわけではなく、お金と心理の関係には前から興味がある。 fluffysamoyed.com カードと衝動買い うまく買い…

マイケル・ポーラン著「幻覚剤は役に立つのか」

文藝2021年春季号「夢のディストピア」に掲載の「身体と精神改造のための闇のブックガイド」で知り、気になって読んでみた一冊。かなり分厚い本だが、印象に残った箇所をピックアップしていきたい。 幻覚剤は役に立つのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シ…

身も蓋もない女性向けサバイバル術指南「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。」

藤森かよこ「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。」(KKベストセラーズ、2019年) 馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。 作者:藤森かよこ 発売日: 2019/11/30 メディア: Kindle…

コロナ禍に読む、村上龍「半島を出よ」

「半島を出よ」村上龍(幻冬舎、2005年) 読んだきっかけ 経済が崩壊し、国際社会でも存在感を失った日本において、北朝鮮の特殊部隊が開幕戦でにぎわう福岡ドーム(今はPayPayドームか)に乗り込み、さらには福岡市中心部を占拠するという話。 豊﨑由美の書…

アンケート「クラスタ別 住んでみたい家」

三浦展「下流社会第3章 オヤジ系女子の時代」について 人々の考え方や好みはこんな風に変わってきていますよ、という本がわりと好きで、同じ著者の本を何冊か読んでいる。 三浦展「下流社会第3章 オヤジ系女子の時代」について アンケートについての個人的…

【その3・完~趣味は教える側に回ろう~】いちのせかつみ「書かずに貯まる!クリアファイル家計簿」感想

本書の趣味についての考え方が印象的だったので、今回はその部分に絞って紹介したい。 書かずに貯まる! クリアファイル家計簿 作者:いちのせ かつみ 発売日: 2016/11/02 メディア: 単行本(ソフトカバー) ○趣味を始めるなら、教える側に回ることを考える ・…

ハリエット・タブマン―「モーゼ」と呼ばれた黒人女性」

上杉忍 「ハリエット・タブマン―「モーゼ」と呼ばれた黒人女性」(新曜社) ハリエット・タブマン—「モーゼ」と呼ばれた黒人女性 作者:上杉忍 新曜社 Amazon 栗原康「サボる哲学 労働の未来から逃散せよ」(NHK出版新書) で紹介されていたので読んでみた。 …

ちゃくま著「簡単に暮らせ」感想、実践したいシンプル化の方法5選

ちゃくま「簡単に暮らせ」(大和書房) 簡単に暮らせ (だいわ文庫) 作者:ちゃくま 発売日: 2020/11/12 メディア: 文庫 著者のブログは時々読んでいたが、まとめて読みたかったので書籍で読んでみた。本書には、暮らしをシンプルにする方法について100もの項…

国家と“野蛮人“~「反穀物の人類史」まとめ

反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー 作者:ジェームズ・C・スコット みすず書房 Amazon ヒトは自らを家畜化したといえるのではないか?というのが以前の記事。 fluffysamoyed.com 本書は、ヒトが植物を飼いならしたのか、植物がヒトを飼いならした…

ホラーが苦手だけど、好きなホラー作品

「ぼぎわんが、来る」を読んで、自分とホラーとの関係性を考えてみた。 ○ホラーはどちらかというと苦手 ○それでも好きなホラー漫画 ・伊藤潤二 ・山岸凉子 ○ホラーはどちらかというと苦手 ホラーがあまり得意ではない。 小説だと貴志祐介「黒い家」と、道尾…

2010年に書かれたということに驚き。ハイシマカオリ著「ケチケチしないで500万円貯金しました」感想

ハイシマカオリ「ケチケチしないで500万円貯金しました」 ズボラを自認する30代独身女性の作者によるコミックエッセイ。 自分と似ていると思い、読んでみた。 新 ケチケチしないで500万円貯金しました (宝島SUGOI文庫) 宝島社 Amazon たいして食べたくもない…

おおたとしまさ「ルポ 教育虐待」

おおたとしまさ「ルポ 教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち」(ディスカバー携書、2019年) 自分自身が明らかに受けていたとか、自分が子育てしているとかではないのだが、「教育虐待」は興味のあるテーマだ。時々、親が子を、子が親を殺す事件にまで発…

文藝2021年春季号「夢のディストピア」感想

文藝2021年春季号を読んでいるので、掲載作品についてメモを残しておく(まだ全部読めていない)。 文藝 2021年春季号 発売日: 2021/01/07 メディア: 雑誌 児玉雨子「誰にも奪われたくない」 山下紘加「エラー」 特集:夢のディストピア 対談 飛浩隆×高山羽…

【その1・衝動買いを減らす】いちのせかつみ「書かずに貯まる!クリアファイル家計簿」感想

「家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか」1~要約と感想

人間は動物を作り替えてきた。別の種類の動物であっても、そのプロセスには共通したところがある。 家畜化された動物の特徴 人間の自己家畜化仮説 大型犬~本筋とは離れるが、気になった話 家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか 作者:リチャード・C…

残業前提か、家計補助か。ケア労働を無視する長時間労働―竹信三恵子「ミボージン日記」から

竹信三恵子「ミボージン日記」(岩波書店、2010年) 著者は夫婦で朝日新聞の記者をしていたが、海外旅行先で夫が急死。本書は「未亡人」ならぬ「未忘人」としての日々をつづったエッセイである。 ミボージン日記 作者:竹信 三恵子 岩波書店 Amazon 他の著作…

白井聡「武器としての『資本論』」を読む【後編】

白井聡「武器としての『資本論』」(2020年、東洋経済新報社) 武器としての「資本論」 作者:白井 聡 東洋経済新報社 Amazon 生かさぬよう、殺さぬよう 際限のないイタチごっこ 生産性の向上=労働の価値の低下 経済成長と「安い労働力」 感性を鈍麻させるな…

大江英樹「その損の9割は避けられる 後悔しない選択ができる行動経済学」

その損の9割は避けられる: “後悔しない選択”ができる行動経済学 (単行本) 作者:大江 英樹 三笠書房 Amazon レジ横のガムをカゴに入れてしまう、車を買う時に高価なオプションを付けてしまう、こういうのは「参照点からの変化」という心理状態だという。 0円…

あらゆるジョブがブルシット!栗原康「サボる哲学 労働の未来から逃散せよ」

栗原康「サボる哲学 労働の未来から逃散せよ」(NHK出版新書) サボる哲学: 労働の未来から逃散せよ (NHK出版新書 658) 作者:栗原 康 NHK出版 Amazon この本の著者、栗原康の本は「村に火をつけ、白痴になれ――伊藤野枝伝」、「はたらかないで、たらふく食べ…

澤村伊智の短編集「などらきの首」~組体操の記憶

ステレオタイプな子ども像 澤村伊智「などらきの首」 女性の描き方にノイズがない ステレオタイプな子ども像 子どもの頃、「カレーとハンバーグが好きで勉強は嫌い、体育大好き」みたいなステレオタイプを、アニメとかでも現実でも押し付けられるのがしんど…

「家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか」2~雑感

前回は要約だったが、今回は個人的に印象に残った部分を紹介したい。 家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか 作者:リチャード・C・フランシス 発売日: 2019/09/05 メディア: 単行本 出産のジレンマ 人類の脳の進化にはまた、進化の保守的な面と、す…

【その2~浪費家の口癖~】いちのせかつみ「書かずに貯まる!クリアファイル家計簿」感想

前回に続き、参考になったポイントを紹介したい。 ○ポイントにつられない ○浪費家の口癖 ○支出を減らすのは今すぐできる 書かずに貯まる! クリアファイル家計簿 作者:いちのせ かつみ 発売日: 2016/11/02 メディア: 単行本(ソフトカバー) ○ポイントにつら…

【1年間服を買わない】松尾たいこ著「クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない!そんな私が、1年間洋服を買わないチャレンジをしてわかったこと」感想

「1年間服を買わないチャレンジ」「100日間服を買わないチャレンジ」についてはネット記事やブログなどでもよく見かける。100日なら余裕だけど、1年はきつそう。ちょっとやってみたいな~と思っていた。 ○ 参考になったところ 1.やり方がシンプル 2.買…